Dftf ver2.0

某家庭科教員の個人記録。

「日本」ってどんな国?―国際比較データで社会が見えてくる  作者:本田由紀

一言:「ぴょーん」の表現に癒されるも、日本のデータの突出が明確にみられる。

 

プリマ―新書なこともあるが、とても平易な文で書かれている。社会の中のデータをテーマごとに紹介しながら、その読み取り方、背景などについてわかりやすく書かれていた。自分もこんな感じで授業で資料紹介や考察をさせたいものである。

取り扱うデータは有名どころのものもあったが、その見方について見事にナイスな角度からのアプローチをしている。

他国のデータがしっかりそろっていないという留意点も確かにその通りだなと思うところである。例えば家庭科で有名どころだと、各国自給率は2018年がそろっているので、その時点でのみなければならない。最新データとなると揃わないことが多々ある。
世界の食料自給率:農林水産省
そういうあたりは歯がゆくも仕方ない部分。データの更新を待ちつつ、最新情報を終えるようにアンテナを張っていかなければならない。

第6章の政治・社会運動の内容からは、家庭科への金融教育導入の裏事情のようなそんな内容をうかがい知ることができた。そのつながりの部分も意識し、暮らしの基盤という根っこを押さえながら取り扱っていかねばと思う。