「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実 (光文社新書)
- 作者: 山口慎太郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2019/07/17
- メディア: 新書
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一言:非常に読みやすく、「神話」とされることと「事実」となること説明してくれている。そのまま授業に用いることができそうなくらいまとまっている。
統計データを用いた書籍は、「データが言っているんだから、こうだ!!」
という感じにまとめられがちなものが多い印象を受けるけれど、家族の形は千差万別であり、そこをやわらかくやさしく踏まえたまとめ方をしている。
データそのものも、パッと見でみえてくる概要以外にも、様々な要素が絡んでくる。そのあたりを押さえて解説してくれているので、すっきりデータを見て、考えることができる。(例えば、ペリー教育プログラムが日本に適用できないという理由については、ひざを打つ勢いで納得できた。)
家庭科教員として、こういうスタンスでデータを用いるべきなのだという示唆も得られる一冊である。こういう説明の仕方ができるものに、私はなりたい…。
山口氏のTwitterはこちら https://twitter.com/sy_mc