一言:文章全体から、ていねいに言葉を扱う人だという印象がすごくにじみ出ている。
差別という、一般論としては重苦しいテーマを、当事者が発する言葉・単語ひとつひとつをていねいにみつめ分析し、その意図を解きほぐして伝えてくれる、そんな内容だった。
あまりにも早急に「解決」を求める発想には、どこかに危険が伴う
数時間程度で、10代の子どもたちに伝えるという制約の中では、どうしても早急なものに目がいきがちである。それだけではなく、答えは出ないけれど、時間をかけてみつめていくという姿勢も必要であるという視点は、忘れないようにしたい。