Dftf ver2.0

某家庭科教員の個人記録。

「孤独な育児」のない社会へ 榊原智子

 

 一言:保活の中身は自治体による差もあるので、一般化しにくいのだろう。丁寧な聞き取りで、あるケースとしての課題点を具体的にみることができる。

「未来を拓く保育」というタイトルにしては、聞き取りのリアルな声がセンセーショナルに印象づいたせいかもしれないが、結論はやや弱く感じた。

「3歳児神話」の概念だけだと、「あぁ、そんなこともあったよね。」「そういう感覚が残っている人もいるよね」という当たり障りのない印象になってしまうけれど、杉並の保育園建設反対に、「保育所に入れるような家庭はどんな家庭かわからない…」という感覚がまだあるのかというのは驚き。地価の下落というあたりは、青山の児童相談所建設の際にも上がった(少数の)声も思い出される。