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某家庭科教員の個人記録。

「非モテ」からはじめる男性学  作者:西井開

一言:「問題の外在化」という手法の大切さ。社会学の構造理解では、捉え方を固定しすぎないという点が大事かもしれない。

 

男性学に共通する点としては、「弱音を吐く場がないという観点」が共通している。その意味で、非モテ研の意義は大きいと感じる。
程度の違いはあれ、ホモソーシャルへの同調や、社会が作り出した普通の男性像になるべき論といった抑圧が、苦しみやそれを超えた加害の要素になる。ガス抜きという言葉があるように、弱音が吐ける物理的な環境をつくるとともに、弱音を吐いてもいいのだという心理的な環境の双方を構築していくというアプローチがよいのではと感じる。