一言:ドナーのプライバシーと、出自を知る権利。
AID(Artificial Insemination by Donor:ドナーによる人口受精→非配偶者間人工授精)
を行った人たち、そして生まれた子どもへの綿密な取材をまとめた書籍。
家庭科の授業では出生に関しては、基本の妊娠・出産から出生前診断と内容を拡げ、法制度上の課題や気にかけるポイントを伝えるようにしている。
それとなくニュース等で、精子提供や卵子提供という話は耳にすることがあっても、それをとりまく事情ついて深く知る機会はなかったため、新鮮な知見が得られた。男性不妊の観点にも目が向けられる中、今後AIDに関してのトピックも取り上げて、特にデリケートな部分について考えていくことが求められる社会になるのではと感じた。