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某家庭科教員の個人記録。

革命と住宅  本田晃子 (著)

 

革命と住宅

革命と住宅

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一言:机上の空論が必要なことも、ときにはある。

 

本田さんを知ったのは、22年2月下旬に世田谷の生活工房の講演会。
https://www.setagaya-ldc.net/program/533/
講演者ではないのに、お話される内容が非常に印象深かった記憶がある。

 

前半「革命と住宅」は、ソ連住宅の歴史について。
自分の授業で一般住宅の間取りを描かせており、生徒の作例に対しては、部屋が小さすぎる、トイレ、キッチンがない、プライバシーが保たれないという指摘をすることがある。そんな家はありえないと言っていたような住戸がソ連の住戸にはあって、驚愕した。

後半の「亡霊建築論」はアンビルト建築。生活する空間を、実現を考えずに空想していくことにもしっかり意味があるということを感じさせる内容だった。