一言:風刺画にドクロ、使われがち。
装丁と、内容ピンポイント掘り下げすぎなところ、に惹かれて入手。
ある程度住居の知識はあるとはいえ、残念ながら工学系ではないので、排水の際の気圧差で、排水のしくみがうまくいくとかどうこう...というあたりは再度熟読しなければと思うが、トラップの成立の歴史と社会背景、環境整備にどう貢献したのかというあたりは、ぜひとも知るべき知識である。
暮らしの中で、これだけ"縁の下の力持ち"なことをしている設備はそうそうないのではないだろうか。S字に曲がっていることで封水できるというのも、言われたらそりゃそうだ、な感じだけど、その形状にも深い理由があることや、破封がどんだけリスクが高いのかなどということもしっかり書かれており、興味深い。
トラップはもっと注目され、尊敬されてよいシステムである。
これからはありがたみを持って排水口の掃除をちゃんとしようと思う。