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某家庭科教員の個人記録。

女子と出産 山本貴代

 

女子と出産

女子と出産

 

 一言:晩婚、晩産が叫ばれる昨今ということで手に取ってみた。日経新聞社の書籍で、かつ、元博報堂生活総研の方が書いているということで、やや期待しすぎたのか、あまり多く得られるものはなかった。

結婚したい、子どもを産みたいという女性が読むことで、同じような悩みを抱える人との共感性を得るとうことはできるかもしれない。

 

働き盛りの女性が、なかなか結婚や出産に踏み切れないというリアルな声についてはごもっともであると思う。女性も社会に出よ!と社会にけしかけられ、学びを得ていざ働くことの楽しみを見出したら、子どもを産めよ!といわれる。こうした社会圧は、たとえばで出産育児の制度がしっかり整って、環境が整ったとしても、出鼻をくじかれる思いが残ってしまうと思う。

多良間島の「ねえや」システムはなかなかおもしろかった。しかしながら、ケアの主体が女性という観点は、やはり拭われず。似たようなことを高校生とかができればよいのにとは思う。