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某家庭科教員の個人記録。

あいつゲイだって アウティングはなぜ問題なのか? 松岡 宗嗣著

 

一言:「カミングアウト」は気軽に使いがちだけれど、それが適切かは一考の余地あり。

 

表紙が「あいつゲイだって」の文字が大きく、そちらに目を奪われがちではあるが、本書は「アウティング」を主軸として、大きく報道された事件やその他のケースなどを取り上げて、アウティングの問題点について、ていねいに説明をしている。カミングアウトを(セクシュアリティの公表ではなく)ただただ秘密の公開にしてしまうことの危うさについては、実態として使いわけが完璧にできる社会になるには難しさもあるだろうが、広く知られるべき考え方であると感じた。

 

本書で引用されていたプライバシーについては、自分としてももう少し深めたいところである。