Dftf ver2.0

某家庭科教員の個人記録。

それでも僕たちは「濃厚接触」を続ける! 広瀬浩二郎

 

一言:世の中の大転換で、健常者はてんやわんやしているけれど、見常者の著者は、あまり動じていない様子。知り合いのロービジョンの方も「ウイルスが見えないという点では、私もみんなも一緒である」と言っていた。見えないことをなんらハンデと思わないのはさすが。

 

ユニバーサルミュージアムの視点も、考えさせられる。博物館の展示品は貴重な資料であり、触れてはいけない、なんならガラス越しに見るというのが、当たり前だという感覚を持ってしまうけれど、全部が全部そういうわけではないし、触ってこそわかるものというものもある。大きな観念にとらわれてはいけない。

本書の中に、装丁の点字についての記述がある。
これは電子書籍ではできない接触ということで、カバーはとてもナイスなデザイン。