Dftf ver2.0

某家庭科教員の個人記録。

読んだ本

あした死のうと思ってたのに 吉本ユータヌキ

あした死のうと思ってたのに (扶桑社コミックス) 作者:吉本ユータヌキ 扶桑社 Amazon 一言:書籍タイトルになっているエピソードは、最初と最後に収録。それに挟み込まれたエピソードも、日常にありそうな、それでいて繊細なお話ばかり。構成にも深い想いを…

自殺の思想史――抗って生きるために ジェニファー・マイケル・ヘクト (著), 月沢李歌子 (翻訳)

自殺の思想史――抗って生きるために 作者:ジェニファー・マイケル・ヘクト みすず書房 Amazon 一言:「自殺」は状況の固定化で、苦しみから「逃げる」ことにはなっていない。

フェミニスト・シティ  レスリー・カーン (著), 東辻賢治郎 (翻訳)

フェミニスト・シティ 作者:レスリー・カーン 晶文社 Amazon 一言:公共性が担保されるべきはずの都市だが、たくさんの格差が潜んでいる。

マチズモを削り取れ   武田砂鉄 (著) 集英社

マチズモを削り取れ (集英社文芸単行本) 作者:武田砂鉄 集英社 Amazon 一言:「削り取る」という表現がぴったりなくらい、マチズモは根深い。

「美味しい」とは何か 食からひもとく美学入門 源河亨 (著)  中公新書

「美味しい」とは何か 食からひもとく美学入門 (中公新書) 作者:源河亨 中央公論新社 Amazon 一言:「味覚」と「味」は違うもの。

絵本のなかの動物はなぜ一列に歩いているのか: 空間の絵本学   矢野 智司 (著), 佐々木 美砂 (著) 勁草書房

絵本のなかの動物はなぜ一列に歩いているのか: 空間の絵本学 作者:矢野 智司,佐々木 美砂 勁草書房 Amazon 一言:「なぜ一列に歩いているのか」だけではない、絵本のいろんな構成のすごさがみえてくる。引用されている絵本を一度すべて読んでみたい。

ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた 一橋大学社会学部佐藤文香ゼミ生一同 (著), 佐藤文香 (監修)

ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた――あなたがあなたらしくいられるための29問 作者:一橋大学社会学部佐藤文香ゼミ生一同 明石書店 Amazon 一言:高校のジェンダー授業の内容のFAQ対策にも大活躍

生殖技術と親になること――不妊治療と出生前検査がもたらす葛藤 柘植あづみ みすず書房

生殖技術と親になること――不妊治療と出生前検査がもたらす葛藤 作者:柘植あづみ みすず書房 Amazon 一言:実データと体験者の話、そして著者私見と、いろいろとバランスがよい。

ルポ 筋肉と脂肪 アスリートに訊け 平松洋子 新潮社

ルポ 筋肉と脂肪 アスリートに訊け 作者:平松洋子 新潮社 Amazon ひとこと:第1章が「相撲とちゃんこ」で、まさに筋肉と脂肪。つかみが最高である。トレーニング後にちゃんこを食べたくなる本。

日本の中絶 塚原久美 筑摩書房

日本の中絶 (ちくま新書 1677) 作者:塚原 久美 筑摩書房 Amazon 一言:水子供養はイデオロギー。

私の半分はどこから来たのか AID[非配偶者間人工授精]で生まれた子の苦悩  大野 和基著

私の半分はどこから来たのか AID[非配偶者間人工授精]で生まれた子の苦悩 作者:大野 和基 朝日新聞出版 Amazon 一言:ドナーのプライバシーと、出自を知る権利。 AID(Artificial Insemination by Donor:ドナーによる人口受精→非配偶者間人工授精)を行った…

エンド・オブ・ライフ 佐々 涼子著

エンド・オブ・ライフ (集英社インターナショナル) 作者:佐々涼子 集英社 Amazon 一言:「終末期医療に携わる当事者の終末期」。この関係だからこそ、様々な想いや考え方がみえてくる。

「気にしすぎな人クラブ」へようこそ 僕の心を軽くしてくれた40の考え方

「気にしすぎな人クラブ」へようこそ 僕の心を軽くしてくれた40の考え方 作者:吉本ユータヌキ SDP Amazon 一言:気にしすぎてはいない人にとっても、関係性のヒントがたくさん。

飽きっぽいから、愛っぽい 岸田 奈美著

飽きっぽいから、愛っぽい 作者:岸田 奈美 講談社 Amazon 一言:読後感が、探偵ナイトスクープを見終えた時と似ている気がするのは、自分だけだろうか。

あいつゲイだって アウティングはなぜ問題なのか? 松岡 宗嗣著

あいつゲイだって アウティングはなぜ問題なのか? 作者:松岡 宗嗣 柏書房 Amazon 一言:「カミングアウト」は気軽に使いがちだけれど、それが適切かは一考の余地あり。

はじめての西洋ジェンダー史:家族史からグローバルヒストリーまで 弓削 尚子著

はじめての西洋ジェンダー史: 家族史からグローバル・ヒストリーまで 作者:弓削 尚子 山川出版社 Amazon 一言:女らしさ・男らしさは歴史的変数(第3章見出し)という言葉が見事。

生きつづける民家: 保存と再生の建築史 (548)  中村琢巳著

生きつづける民家: 保存と再生の建築史 (548) (歴史文化ライブラリー 548) 作者:中村 琢巳 吉川弘文館 Amazon 一言:有名建築もよいけれど、土地に即した民家のつくりや、建材の再利用など。「民芸」の感覚にも似ている気がする。

〈洗う〉文化史「きれい」とは何か 国立歴史民俗博物館・花王株式会社編

〈洗う〉文化史: 「きれい」とは何か 吉川弘文館 Amazon 一言:科学的な衛生は「洗浄」、社会的な衛生は「清浄」。 そんな印象を抱く内容でした。

増補新装版 まぁ、空気でも吸って 人と社会:人工呼吸器の風がつなぐもの

[増補新装版]まぁ、空気でも吸って: 人と社会:人工呼吸器の風がつなぐもの 作者:海老原宏美,海老原けえ子 現代書館 Amazon 一言:メディアなどでも積極的に活動していた著者のエッセイ。増補版追記の一部分、 私は、「価値のある人間と価値のない人間」とい…

ファッションの哲学 作者:井上雅人

ファッションの哲学 作者:井上雅人 ミネルヴァ書房 Amazon 一言:この本は哲学・思想の棚にもぜひ!(書籍売上カードより)

ともに食べるということ―共食にみる日本人の感性   作者:福田 育弘

ともに食べるということ―共食にみる日本人の感性 作者:福田 育弘 教育評論社 Amazon 一言:まさかのアンパンマンだったが、とても深い話。

つながり続ける こども食堂  作者:湯浅 誠

つながり続ける こども食堂 (単行本) 作者:湯浅 誠 中央公論新社 Amazon 一言:最前線から見えてくる、こども食堂の本当の姿。

おいしいごはんが食べられますように  作者:高瀬隼子

おいしいごはんが食べられますように 作者:高瀬隼子 講談社 Amazon 一言:「食事の役割」の定義を押さえながら読むと、また読み方に深みが出る…(家庭科の人だけかもしれないけど)。

アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? これからの経済と女性の話 作者:カトリーン・マルサル

アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か? これからの経済と女性の話 作者:カトリーン・マルサル 河出書房新社 Amazon 一言:無料のランチはない,、無料のケアもない。タダほど背景は根深いものはない。

障害者差別を問いなおす 作者:荒井 裕樹

障害者差別を問いなおす (ちくま新書) 作者:荒井 裕樹 筑摩書房 Amazon 一言:文章全体から、ていねいに言葉を扱う人だという印象がすごくにじみ出ている。

「日本」ってどんな国?―国際比較データで社会が見えてくる  作者:本田由紀

「日本」ってどんな国? ──国際比較データで社会が見えてくる (ちくまプリマー新書) 作者:本田由紀 筑摩書房 Amazon 一言:「ぴょーん」の表現に癒されるも、日本のデータの突出が明確にみられる。

「非モテ」からはじめる男性学  作者:西井開

「非モテ」からはじめる男性学 (集英社新書) 作者:西井開 集英社 Amazon 一言:「問題の外在化」という手法の大切さ。社会学の構造理解では、捉え方を固定しすぎないという点が大事かもしれない。

空と宇宙の食事の歴史物語:気球、旅客機からスペースシャトルまで 作者:リチャード・フォス

空と宇宙の食事の歴史物語:気球、旅客機からスペースシャトルまで 作者:リチャード・フォス 原書房 Amazon 一言:タイトルだけでワクワク。

マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち 杉田 俊介 著

マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち (集英社新書) 作者:杉田 俊介 集英社 Amazon 一言:「私はマジョリティには属していますが、正しく武装解除しています。」そういう姿勢がいいのかもしれない。

私は男でフェミニストです  チェ・スンボム著

私は男でフェミニストです 作者:チェ・スンボム 世界思想社 Amazon 一言: 「職場の半径200m内には、すぐにでも男性ホルモンで爆発しそうな完全なる「雄」800人が生息している。」 共感が深すぎる。